Twilio SendGrid Email APIとMailgun Sendは、どちらもアプリケーションからHTTP/REST APIでメールを送れる管理型サービスです。アカウント登録、パスワード再設定、注文完了といった通知メールの配信基盤として、同じ土俵で比較できます。
送信そのものはどちらもできるため、違いが出るのは配信量が増えた後にどの運用条件を重視するかです。SendGridは公開されているプランと専用IPの運用条件が判断材料になります。Mailgunは、プランごとの送信レートやログの保持期間といった条件を確認したい場合や、IPプールをAPIで管理したい場合に候補になります。
「APIでメールを送れるか」という点だけでは、両者を選び分けられません。送信量が増えた後に必要になるIP運用と、プランごとに確認すべき条件から見ると整理しやすくなります。
Twilio SendGrid Email API
こんな人に
公開プランから始め、上位プランで専用IP・IPウォームアップ・IPプールを検討したい
Mailgun Send
こんな人に
送信レート、ログ保持、ドメイン数などをプランごとに確認し、IPプールもAPIで管理したい
どちらもベンダーが運用するクラウドサービスで、メール配信基盤そのものを自社サーバーに置いて運用する製品ではありません。アプリケーション側からHTTP/REST APIを呼び出して送信を実行する、という構成は共通です。
扱える内容も似ています。件名、HTMLまたはテキストの本文に加え、宛先ごとの変数を差し込めます。例えば、同じ注文完了テンプレートに購入者名や注文番号を入れて送るような使い方です。
送信した後は、配信、遅延、バウンスなどの結果を取得できます。バウンスとは、宛先不明などの理由でメールが受け付けられなかった状態のことです。送信APIを呼んで終わりにせず、その後の結果を自社システムに戻したい場合は、このイベント連携も両者に共通する比較項目になります。
| 比較項目 | Twilio SendGrid Email API | Mailgun Send |
|---|---|---|
| 提供形態 | ベンダー運用の管理型サービス | ベンダー運用の管理型サービス |
| 送信の呼び出し方 | HTTP/REST API | HTTP/REST API |
| 送信量まわりで見る点 | 1リクエストの宛先数とメールサイズに上限がある | プラン別の送信レートや条件を確認する |
| 専用IPの運用 | Pro以上のプランで専用IP、IPウォームアップ、IPプールを案内 | 専用IPをIPプールに割り当てるAPIを公開 |
SendGridには、Free trial、Essentials、Pro、Premierというプランが公開されています。月間の送信量と必要な機能から、どのプランに当てはまるかを見ていく形です。
専用IPはPro以上のプランで案内され、IPウォームアップとIPプールもプラン選びに関わってきます。IPウォームアップとは、新しい専用IPからの送信量を少しずつ増やしていく運用のことです。将来的に専用IPへ切り替える想定があるなら、そのために必要なプランと運用方法を、導入前の段階から確認できます。
送信APIには、1リクエストあたり最大1,000宛先、メールサイズ30MBといった上限があります。一度に多くの宛先へ送る設計にする場合や、HTMLを含むメールを扱う場合は、実装を始める前にこの上限を確認しておく必要があります。
Mailgunには無料プランと有料プランがあり、送信量に加えて、ログの保持期間や専用IPなどの条件がプランごとに異なります。さらに、プラン別の送信レート、扱えるドメイン数、APIキー数も確認対象になります。月間送信数だけで決めるのではなく、運用に必要な保持期間や管理の単位まで含めてプランを絞り込みたい場合に合います。
また、MailgunはIPプールを作成し、専用IPをそのプールに割り当てるAPIを公開しています。複数の専用IPをプールに分けて管理する必要があるなら、その操作をAPI経由で行える点が具体的な比較材料になります。
どちらも、送信通数を主な利用量としてプランを確認する形です。SendGridはFree trialからPremierまでのプランが示され、月間送信量と機能によって料金が変わります。Mailgunは無料プランと有料プランの間で、送信量だけでなく、ログ保持や専用IPなどの条件も違います。
日本専用の公式料金は、どちらも2026年8月5日時点で確認できていません。日本から利用する場合は、グローバル向けの参照料金を見たうえで、支払い時の契約条件を確認することになります。
注意
料金・プラン条件は変わる可能性があります。契約前に、対象地域と必要な送信量で最新条件を確認してください。
送信元ドメインに、指定されたDNSレコードを設定する工程は、どちらを選んでも発生します。SPF、DKIM、返送先に関する設定が対象で、具体的な内容は各製品の手順に従います。開発担当者だけで完結するとは限らず、DNSを管理する担当者との連携が必要になる可能性があります。
もう一つは、配信、遅延、バウンスなどのイベントを自社側でどう受け取るかを決めておくことです。送信の失敗を受け取って確認するだけで足りるのか、それともアプリ側の状態にも反映させるのかによって、必要な実装が変わります。
Q.どちらもAPIからメールを送れる?
A.はい。どちらもHTTP/REST APIでメール送信を呼び出せます。そのため両者の差は、送信できるかどうかよりも、送信量が増えた後のプラン条件やIP運用で比べると分かりやすくなります。
Q.無料で試せる?
A.SendGridにはFree trial、Mailgunには無料プランがあります。無料で使える期間や送信量、使える機能の範囲を確認してから試すと、本番運用に移るときのプランも判断しやすくなります。
Q.専用IPで選ぶならどこを比べる?
A.SendGridでは、専用IPが案内されるプランと、IPウォームアップ・IPプールの条件を見ます。Mailgunでは、専用IPのプラン条件と、IPプールをAPIで管理する必要があるかどうかを確認します。
確認日: 2026-08-09(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Mailgun Send
Twilio SendGrid Email API